「日本発。ブロードウェイのミュージカルで10週連続TOP動員数の2.5次元前衛的劇団ヒロイン募集」
「これは、演劇の道に進めるチャンスなのではないか」ネットのオーディション広告を見て
食い入るような目で、内容を読んでいたのは、そうテルマエ学園きっての美少女と言われていた七瀬だった。
しかし東京テルマエ学院に入学して以来、さまざまなトラブルが続け様に起こり、演劇に向かって邁進するという当初の目的を忘れてしまっていた気がする。
このまま置いていかれるのはまずい。既に七瀬と同じ年でもデビューしている女優は一杯いる。ぼさっとしているとすぐに成人、この後どうするのか選択を迫られる瞬間がやってくるのだ。
「とにかくオーディションを受けてみよう」
決意した七瀬はすぐに、そのオーディションを申し込んだのは言うまでもない。
渋・湯田中温泉一の美人と誉れ高い七瀬は、ほどなく書類審査を通過して、オーディション会場に臨んだ。
まずはスタイルを見るための水着審査。次には自己表現のテストとして、高校時代に習っていたバレエの踊りを見せる。特に身体の柔らかい七瀬は180度開脚をすることで、舞台監督や審査員にアピールする。
最終選考の5人に残った最後のテストはラブシーン演技。
簡単なセリフを読みラブシーンを行う。
男優に対してキスシーンを演じなければならないシーンがある、他の候補者が唇を重ねあうのを躊躇する中、なんと恋愛経験のない七瀬は、昔見た映画のシーンを思い出し、本気で濃厚なキスシーンを演じた。
その体当たり演技があたり、七瀬は最終選考も合格し晴れて念願のヒロイン役として選ばれたのだった。
さて、その初日の日、都心からは大分離れた場末のゴミゴミした街中で、こんなところでブロードウェイミュージカルの練習が始まるのかと七瀬は怪訝に感じた。
中に入り、階段を登るとそこそこ大きな体育館のような空間ヘと出る。
意外に広いものだなと七瀬は思った。
すでに劇団員と思しき男女約20人前後がいる。男性の大半は20代~30代前半なのか、
身長が高くすらっとした顔立ちの整ったイケメンばかり。女性はというと、ほとんど20代
もしくは七瀬と同じくらい10代も交じっているようだ。彼女たちも目鼻立ちが整っているすらっとした美人揃いであったが、全員黒のレオタード姿で、服の上からもプロポーションが取れているように感じられ、さすがにミュージカルに出ているだけあると、七瀬は感心するのだった。
「はい、こんにちはー」
代わる代わる団員は七瀬にニコニコと挨拶する。
「いやー、君みたいな美人が来てくれるなんてー光栄だな」
「ちょっとここのレッスンは変わってるけど、慣れたら大丈夫だから気にしなくて良いよ」
みんな気さくでフレンドリーな人たちばかりだな、緊張でどうしようかと思っていた七瀬だったが、アットホームな雰囲気で初日から打ち解けたのであった。
「ところで、その新作って、どんなミュージカルなんですか?」
と七瀬は気さくに語りかけてきた青年に聞くと、
「KARUTO-カルト」という2.5次元全裸ミュージカルだよ知らなかったのかい」と、
その青年は白い歯を見せながら、いかにも爽やかそうな笑顔で答えた。
「え、ぜ、全裸ですか?き、聞いてないですよ」
「あれ、そうなんだ。オーディションの時、舞台監督さんから聞かされていたと思ってたよ」
「い、いや一応バレエやってたのと、最終選考のラブシーンの演技の時、監督から君しかこの大役をやれる子はいないって聞かされてただけで」
「ふーん、そうなんだ、でも大丈夫だよ、うちの女性陣もみんなやってるから」
確か「KARUTO-カルト」という忍者バトルアクション漫画は聞いたことがある。漫画にさほど興味のない七瀬でも、アニメ化もされ、世界的な大ヒットとなったことぐらいは知っている。
しかし、忍者バトルアクションミュージカルで、なぜ全裸にならなければならないのか?まるで関係ないのではないか。
確か、その2.5次元ミュージカルは最初は小さな劇場で公開されていたのだが、全米の間で話題になり、ブロードウェイで14週間連続上演されていたのだが、まさか日本の劇団がそれを演じているのだとは思わなかった。
劇団員たちの爽やかな笑顔とノリに飲まれてしまった七瀬は、すっかり戸惑ってしまった。
そうこうしてるうちに、あの審査委員長の舞台監督がやってきた。
「よー、星野君。よく来てくれたな、よしこれで役者が全員揃ったな」
「いえ、監督、まだ私、最終的に決めたわけではないので。それにここは全裸ミュージカルだったなんて、一言も言ってないのでは?」
「あれ、アメリカでも有名な前衛的ミュージカルだと説明しなかったけ?まぁ一度レッスン受けてみたら判るよ。いかにこれが素晴らしく芸術的な作品なんか」
「い、いえ、わたし遠慮しときます」
七瀬は思わず拒否したのだが、舞台監督はそんな七瀬の声を無視するように、
「よーし、まずはダンスの前のストレッチからだ」
その掛け声と同時に劇団員たち、みんなが一斉に服を脱ぎ始めた。
凄いスピード、パワフルな勢いである。黒のレオタードをいきなり脱ぎ捨て、全員素っ裸になっていく。すると男性の上半身はレオタードの上からは判らなかったが全員鍛えられた肉体をしている。
「えっ、これは、どっ、どういうこと!」
気が付くと脱いでいないのは自分一人だけである。
急いで脱ぎ始める七瀬。仕方なくブラとパンティーだけの姿になるが、劇団員の女性たちはそれすらも外している。レオタードの下は何も着けてなかったのだろう。
もう、郷に従うしかないとばかりに、一糸纏わぬ全裸になった七瀬。稽古だと思えば何ら恥じる事はない、そう自分に言い聞かせて。
●さて学園一の美少女、七瀬はどんな姿で登場するのか!ここから先を読みたい方はログインしてね。
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当然公演は大盛況だった。連日14日間の間のチケットはすべてソウルドアウト。その様子が全世界にも報じられ、そこからハリウッドからの映画出演、アカデミー賞主演女優と、まさに七瀬は押しも押されぬ国際的大女優になったのは言うまでもなかった。
終わり
東京テルマエ学園 本作品を読みたい方はこちらまで。本編も読めば、2度美味しいです(笑)
https://tokyo-terumae.com/
忍者バトルアクションミュージカルで脱ぐは草
何のバトルをするんでしょうか・・・w
なかなかぶっ飛んでますねw
気になります笑
テルマエって名前は聞いたことあります
東京にあるのですね
続きがきになる。これからも楽しみにしています。温泉好き
もはや温泉も混浴も関係なくてww
全裸舞台ってなんか似たようなもの実際にあった気がするな
続きが早く読みたくてうずうずしちゃいます!!
おお、最初からドキドキなシーンですね
やっぱ温泉でしょ!!
文字だけでも、なかなかに!
舞台上で忍者の俊敏性、力強さを表現するにはやっぱ全裸ですね
話がおもしろいのでついつい見てしまいます
クリムゾンっぽい絵柄ですね 続き期待してます
漫画もおもしろいですよね☆次編楽しみにしてます!
温泉より全裸がメインになっているww
ただ気にはなりますww
話がぶっ飛んでるから(?)ついつい見てしまう・・・
全裸劇団は、できない発想!
おもしろすぎ!
もちろん、実写化するんですよね!
意外と話がおもしろいから、つい読んでしまう
テルマエ
テルマエロマエという映画ならみたことあります
温泉ですね
二作品出てますね
毎回更新楽しみにしています!
今回も最高でした。
テルマエおもしろいなー!!!!!!