第1話 アナウンサー志望
「はい、何でもやります!!」
なんてことを、あのときはつい言っちゃったもんなぁ。だから、これだってやらなきゃいけない仕事なんだよね。
私は濱崎三波(はまさきみなみ)。今年の春に大学を卒業した22歳である。
小さいころから憧れていたアナウンサーになるべく、私は大学4年の春からアナ活を始めた。
キー局も準キー局も受けられるものはすべてにエントリーした。そしていずれも3次面接で不採用となった。
それでも2次までは通過したという事実は少し自慢だ。ただ、その後は悲惨だった。
格を落としたつもりで受けた、衛星テレビ放送、地元のロカールテレビ放送、インターネットテレビ放送、ケーブルテレビ放送。
その受験のため、東京から大阪、名古屋、札幌、福岡と全国を飛び回った。しかし結果はすべて不採用だった。
最後のプライドもかなぐり捨てて受けた地元のラジオ局もコミュニティFM局まで、すべてで不採用であった。
そんな失意のどん底のときに、ネットニュースで見た「DODOTV」の募集広告。それは卒業も押し迫った3月のことだった。
1次の書類選考を無事突破して、決死の思いで挑んだ面接試験。
「本当に何でもできるかね?」
と社長から聞かれたので、つい答えてしまったのだ。
「はい、何でもやります!!」と。
ほとんど脊髄反射である。
それであっけないほどあっさりと採用が決まった。私の希望からはほど遠い職場ではあるけれど、ここでスキルを磨いていずれはもっと上を目指す。そんな野望を持って就職をした。
そしていくつかの小さな仕事をこなし、少し自信を持ち始めたころ、ある番組レポーターの仕事が舞い込んだのだった。
第2話 秘湯中の秘湯
私は濱崎三波。やや茶色のかかった黒髪をセミロングにまとめて、愛らしい童顔にお茶目な目が可愛いと良く言われる。一見、清楚で純情そうな顔立ちに見えるが、男好きのする顔、でもあるらしい。
その私が、むさい男ふたりを引き連れてやってきたのは、切明温泉という秘湯である。ここで入浴する素人の女性にインタビューを試みようというものだ。
そんな子がいるわけないと思うんだけど? という私の提案は却下された。社長のアイデアなので無碍にはできないそうだ。
ひとりはカメラマンの岩田。もうひとりはディレクターの高杉。ふたりはほぼ同年代で30前のむさい男たちである。2回でも3回でも言うけど、むさいのである。
もちろん、先輩であり仕事仲間でもある彼らに失礼な態度はとっていない。つもりである。多少ことは仕方ない。よね? むさいんだから。
「おい、岩田。さっき旅館の人に聞いたんだが、この川には小さな支流があって、そこでも温泉が湧くそうだ」
「ほぉ。それがどうかしたか?」
「そこは木々に囲まれた場所で、この季節ぐらいしか行くことのできない場所なんだと」
「この季節にしか行けない?」
「湧水量が多くないらしいんだ。だから冬場は湯が冷たくて入れない。夏は草が密生するので慣れてないと道が分からなくなる。初夏のこの季節だけということだ」
「それは面白そうな話だな。秘湯中の秘湯じゃないか。それがどうして知られていないのかな?」
「地元の人さえも知らないらしい。この旅館の主人が山菜採り中に偶然見つけたそうだ。それでこの季節に来たカップルにだけ、特別に教えているんだと」
「カップルとはまた古いな。リア充って言えよ」
「主人はもう70過ぎの爺さんだからな」
「それより俺たちがリア充扱いかよ!?」
「いや、俺たちじゃないだろ。三波がいるからな」
「あ、そうか。そういうのもアリなのか」
「アリなんだろうな。あの爺さんの中では3Pも。地図を書いてもらったから、ちょっと行ってみないか」
じゃあ、ちょっと見てくるか。と、重い荷物と三波は旅館に置いて、ふたりで秘湯中の秘湯を調査に出かけた。
もうすでに草は伸び葉もわさわさに茂っていて、道を探すのに苦労をした。拾った木の枝で草をかき分け、ようやく着いたその場所は。
「ただの水たまりとしか思えんのだが」
直径で3メートル。深さは10センチメートルあるかないか。そんな水たまりであった。
「おい高杉、ここに入れと?」
「ああ、そうだ。これがお前の分な」
そう言ってが高杉が取り出したのは、柄の短い園芸用スコップであった。
「俺はキラースコップかよ!」
「お前こそ古いだろ。いいからこれで土を掘るんだ」
「どら〇え10にも出てくるから古くはないのだが。えぇぇ。こんなもんで掘れるのかぁ?」
「主人曰く、もう何度も掘っているから上に土が軽く覆っているだけらしい。柔らかいからすぐ掘れる。掘り進むと浴場風にセットされた岩が見えてくるらしい。そしたらあとは放置しておけば2時間ほどでお湯が溜まって浴槽になる、とのことだ」
「そういえば、この辺りの岩は人が配置した感じだな」
「ふたりなら1時間も掘ればいいってさ」
「これから1時間もかよ」
「秘湯中の秘湯だぞ。そのぐらいの努力は必要だろ」
「分かったよ、やるよ」
「そうすると、良いこともあるからさ」
「良いこと?」
ふたりは温泉を堀りながら話を続ける。
「ここに三波を入れようと思うんだ」
「ここで撮影か。そうだな、木々の木漏れ日をバックに、こんな感じのアングルが良さそうだ。ちょっと暗いが、陽の高いうちなら大丈夫だろう」
カメラマン・岩田はもう、撮影に心が移っている。
「素っ裸でな」
「え?」
「一糸まとわずに、ってことだ」
「そんなことは分かってるよ! いくらなんでもそんな簡単に裸になるか?」
「ここでグラビア撮影するってことにするんだ」
「あの子はアナウンサー志望だろ?」
「だからってグラビアをしない、という理由にはならんだろ。最初は水着でいい。そこはうまくやるさ」
「説得する自信があるのか?」
「お前がな」
「丸投げかよ!!」
「まあいいから掘れ。がっさごっそがっさ。おっ、土が暖かくなってきたぞ、お湯が沸いてきたか」
「そんなこと俺にやれと言われてもなぁ。ほんとだ、温かいお湯が溜まり始めたな。泥みたいになって掘りにくい」
「下から湧いてくるんだよなあ。これはスコップより、板のほうが楽そうだ」
龍馬は辺りを見回して、倒れた杉の木からその皮を剥ぎ取った。
「土というよりほとんど泥だから、これでかき出そう」
「えっさほいさ。このほうが楽だ。ところでさっきの話だが?」
「あわよくば、ヤっちまおうかなって思ってる」
「どわぁぁぁぁぁぁ」
「岩田はなにを転んでんだよ。足腰弱いんか」
「高杉が脅かすからだよ!! そんなことしたら」
「そんなことしたら?」
「えっと。アレだ。ほれ」
「何だ?」
「タイーホ?」
「良く聞け岩田。ここは人気のない秘湯中の秘湯。そこに男がふたり。女の子はひとり」
「ふむふむ」
「お前はカメラマン。そして相手は素っ裸の美人で22歳」
「ふむふむ」
「誰も見ていない。大声を出しても聞くものは森のイノシシぐらい」
「ふむふむ」
「もういい加減に解れ!!」
「いや、話の腰を折っちゃいけないかと思って」
「こんな絶好のシチュエーションを逃す手はないだろ!」
穴掘りと悪巧みを同時進行するちょっと間抜けなふたり組である。そして旅館では、まさかそんな計画が進んでいるなど気づくこともなく、三波は旅館でひとり、ぐっすらこんと眠りこけていたのである。
慣れない労働でへろへろのどぼどぼになって帰ってきたふたりは、すぐに入浴して着替え、なにごともなかったかのように次の日の朝である。
第3話 グラビア撮影
「なにそれ、仕事なの?」
「もちろん、仕事だ」
「だけど、そんなこと聞いてないし」
昨夜俺たちが掘った温泉に三波を連れて行く。そういう算段だ。森の奥に秘湯中の秘湯があるから、三波をモデルに温泉の撮影をしたい、とそう提案したのだ。
最初は嫌がった。私はレポーターであってモデルじゃないと。
しかし、俺たちはたった3人のクルーでしかないのだから、ひとりで複数の役割をこなすのは当たり前のことだ。それに。
「それに?」
「三波は美人だ」
「え? あ、いや、そ、そんなこと」
岩田、GJである。
「そうだよ。いい温泉にいい女。それを撮ってこそ、最高の仕事になる」
「そ、そうか。そうかな。それでどこまで行くの?」
案外ちょろかった!
「歩いてほんの15分ぐらいのところに、さっき言った温泉が湧くところがある。これがその地図だ」
「ふむふむ。この川沿いを下って、ここから入るのね。距離はどのくらいなのかしら」
「直線距離なら1キロメートルちょっとだな」
「ふぅん。けっこう近いのね」
まだ明け切らぬ朝ぼらけ。俺たちは昨夜掘ったばかりの温泉に、初めて来たふりをして三波を誘(いざな)った。
そこはすでに澄んだお湯がたっぷりと溜まっていた。深いところで50センチメートルはありそうだ。
「す、すごい。こんなところ温泉が湧いているなんて」
「すごいだろ。これこそ本当の秘湯だよな」
「じゃあ、三波。その木陰で水着に着替えてくれ」
「大丈夫。この下に着てきたから」
「準備万端か。じゃあ、さっそく始めよう」
そして撮影の開始である。
「まずは、温泉の前に立ってみて」
「つぎはお湯の中に手を入れて」
「足だけを温泉に浸けてみて。しゃがんでこっちを向いて。じゃ、全身で浸かってみよう」
矢継ぎ早に指示を出す岩田。俺はカメラマンの助手でレフ板持ちだ。
「いいよ、キレイだよ三波ちゃん。それじゃ四つん這いになって、こっちみて」
「もっとお尻を上げて、そうそう。髪を少し前に垂らして、そうそう。いいよ。すっごい可愛い女の子になってるよ」
カメラマンとは、おだてるものと見つけたり。普通、あんなポーズは嫌がりそうなものなのに、カメラってすごいな。
温泉を掘っていたときの岩田とはまるで別人だ。完全にこの場を支配する絶対王者の風格さえある。
「それじゃ、三波、ブラを外してもらえるか」
「え? そこまでは必要ないですよね」
「温泉に入っている女の子がなにかを着ていたら、逆に不自然なんだ。肩紐だけでも外せないか?」
「そ、それなら。こうしたらどう?」
三波は、首の後ろで結ばれたリボンを解き、肩紐を外した。これなら角度によっては裸に見える。
「ありがとう、三波、キレイだよ」
「あ、うん。どうも」
「いいよいいよ。もうちょっと下げられないか。この角度だと布が見えてしまう。手で隠せばいいじゃない」
「あぁ、はい。分かりました。もう外します」
そして助手の俺がブラジャーを三波から受け取る。ふむふむ。70のDカップとな。ええ乳してまんな。
そうやって岩田は慣れた口調で三波をどんどん脱がして行き、とうとう全裸にさせた。
●ここからが、三波の凌辱シーン
終わり
東京テルマエ学園 本作品を読みたい方はこちらまで
https://tokyo-terumae.com/
久々の投稿待ってました!
今後も続々と更新待ってます!
久々の小説の続編ですね。
読み入っちゃいました。
今後も更新よろしくお願いします。
楽しみにしてます。
今度はぜひ実写でお願いしたいです!笑
更新ありがとうございます。
めちゃ興奮します!
実写で見たい!
良いですね
興奮します
続き見たい
なんか一気に見ちゃうなー。続きも楽しみにしとこっと
是非実写でみたいですね!おねがいします!
いいですね!ワクワクする内容で面白かったです!
なにげにストーリーも面白いですね!
実写化されるのを期待しています!
すごいエッチな描写ですね
興奮します
やっぱり実写をこちらもみたくなりますね!!
どんな画像か気になります!
見てみたい!
楽しいシリーズです!
続きが楽しみです!
描写だけで興奮します!
もっと見たいです!
小説の描写は想像力をかき立ててきますね
こんなアナウンサーさんいたら最高ですね
面白いですね!
挿絵も素敵!
イラストがとてもかわいいですね
これからもよろしくお願いします
面白いですね!
もっと見たい!